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アスクレピアス(トウワタ)

  • 学名…Asclepias curassavica L.
  • 和名…トウワタ(唐綿)
  • 別名…アスクレピアス
  • 科名…キョウチクトウ科
  • 属名…トウワタ属
  • 原産国…メキシコ、南アメリカ
  • 花色…赤、黄、オレンジ、白
  • 草丈…50㎝~100㎝
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:9b to 11

アスクレピアス(トウワタ)とは

アスクレピアス(トウワタ)

アスクレピアスは、南北アメリカに分布するキョウチクトウ科トウワタ属の多年草です。
分布域はメキシコから中央アメリカを経て、南アメリカのボリビアおよびブラジルまでにあり、道端や空き地に自生しています。

世界で広く栽培されており、世界中の熱帯、亜熱帯地域で帰化状態にある他、中国、台湾、オーストラリアなどでも栽培を逸出したものが野生化しています。

日本には江戸時代・天保年間に渡来しています。
和名はトウワタ(唐綿)。


アスクレピアスの花期は6月~10月。
花期になると、茎の上部の葉の付け根から花序を出し、多数の花を咲かせます。
一つの花序には10~20個の花が付きます。

▼アスクレピアス(トウワタ)の花序

アスクレピアス(トウワタ)の花序

花は花冠が深く5裂して反り返り、羽根つきの羽のような独特の形になります。

▼アスクレピアス(トウワタ)の花

アスクレピアス(トウワタ)の花

花の中心には雄しべと雌しべが合体したずい柱があり、ずい柱の周りには副花冠があります。
副花冠には角のような付属体が付いており、ずい柱を囲むように突出します。

▼アスクレピアス(トウワタ)のずい柱と副花冠

アスクレピアス(トウワタ)のずい柱と副花冠

花冠は赤~橙色~黄色、副花冠は黄色~橙色です。

▼オレンジ色のアスクレピアスの花

黄花のアスクレピアス(トウワタ)

果実は長さ8~10㎝、幅1~1.5㎝の紡錘形の袋果(たいか)。

※袋果(たいか)…一本の線で裂開する袋状の果実。一つの心皮からなる。

▼アスクレピアス(トウワタ)の果実

アスクレピアス(トウワタ)の果実

種子は長さ6㎜程度の卵形で、綿毛が付いています。
「トウワタ(唐綿)」の和名は、この種子の様子に由来しています。

▼アスクレピアス(トウワタ)の種子

アスクレピアス(トウワタ)の種子

葉は対生し、長さ6~15㎝、幅1~4㎝の披針形~長楕円形です。
葉柄は1㎝。

▼アスクレピアス(トウワタ)の葉の様子

アスクレピアス(トウワタ)の葉の様子

茎はあまり分枝せず直立し、草丈50~100㎝に成長します。
葉茎を傷つけると白い乳液が出ます。
肌が弱いとかぶれることがあるので、剪定の時などは手袋をして、肌に乳液が直接付着しないように注意する必要があります。

▼成長したアスクレピアス(トウワタ)

成長したアスクレピアス(トウワタ)

暑さに強く育てやすい植物です。
強健な性質で放任でもよく花を咲かせますが、アブラムシがよく発生します。

関連図鑑

「トウワタ」と名前の付く植物に「フウセントウワタ」がありますが、こちらはフウセントウワタ属に分類されており、別属の植物です。

アスクレピアス(トウワタ)の近縁種

アスクレピアス・ツベロサ(Asclepias tuberosa)

アスクレピアス・ツベロサ
USDA Hardiness Zone:3 to 9

北アメリカ東部に分布するトウワタの近縁種です。
ヤナギに似た葉を持つことから和名はヤナギトウワタ。

耐寒温度は-15℃程度で寒さに強く、冬越しが可能です。
花後に実る果実がパンヤノキに似ていることから、「宿根パンヤ」と呼ばれることもあります。

草丈30~90㎝程度に成長し、オレンジ色~黄色の花を咲かせます。
葉は長さ2~12㎝、幅0.3~3㎝で、一つの花序には最大27個の花が付きます。

⇒アスクレピアス・ツベロサの詳しいページはこちら

アスクレピアス(トウワタ)の育て方

アスクレピアスの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
真夏の直射日光にも負けない強さがあるので、一日中陽が当たる場所でも大丈夫です。

冬越し

クラサヴィカ種とツベロサ種で耐寒性が異なります。

トウワタ

耐寒温度は-1℃程度で一年草として扱うのが一般的です。
冬越しをする場合は室内で管理して下さい。
花後に種が出来るので、種を採取しておいて春に蒔いた方が簡単です。

アスクレピアス・ツベロサ

耐寒温度は-15℃程度で、寒さに強い性質です。
凍結の心配がある場合は、根が凍らないように株元を腐葉土や敷き藁などでマルチングして下さい。
寒さで落葉しますが、春になると芽吹きます。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
水の遣りすぎは根腐れの原因になるので注意して下さい。

冬越し中の株は、やや乾燥気味に管理します。

肥料

庭植えの場合は、元肥として用土に堆肥や腐葉土をたっぷりと混ぜ込んでおきます。
追肥の必要はありません。

鉢植えの場合は、5月~9月の生育期間中に緩効性化成肥料、または液体肥料を定期的に施します。

植え付け、植え替え

適期は4月~6月です。
トウワタは遅霜の心配が無くなってから、作業を行って下さい。

植え付け

水はけの良い、肥沃な土壌を好みます。
庭植えの場合は、混ぜ込む堆肥や腐葉土をやや多めにして、環境を整えて下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの混合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで用土を作ります。

植え替え

株が込み合って来たら、植え替えを行って下さい。
2~3年に1度が目安です。

増やし方(挿し木・種まき)

挿し木と種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

挿し木

適期は4月~6月です。

茎を2節ほどの長さに切り取り、挿し穂にします。
切り口から白い汁が出てきますが、この汁をそのままにしておくと切り口を塞いでしまうので、ふき取るか水切りをして取り除きます。
この作業をした上で、水揚げをして挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理し、発根を待ちます。

種まき

ツベロサはこぼれ種でもよく発芽します。

種の採取

花後に出来る果実が熟して弾けると綿毛の付いた種が現れます。
採取したら紙袋などに入れて涼しい場所で保管して下さい。

種まき

適期は4月~5月です。
発芽温度が20~25℃と高めなので、暖かくなってから蒔いて下さい。

綿毛が付いていたら取り除き、種は播種箱かポットに蒔き、2~3㎜程度の覆土をします。
発芽までは水を切らさないように管理し、本葉が3~4枚程度になったらポット上げして下さい。
ポットに根が回るまで育苗し、花壇や鉢に定植します。

病気・害虫

アブラムシ

アブラムシがよく発生します。
見付け次第駆除して下さい。
定期的に薬剤を散布して予防するのも効果的です。

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